撮れる「骨董品」
中山 - 2013-08-26 15:00

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時代は、デジタル製品が横行し、既にWPJ内でもフルサイズ一眼レフをそれぞれが所有している中

安達氏がLeicaM3に手を出し、アナログ(フィルム)時代に逆行していくのを親指くわえて見ていた私だったのです。
(実は凄く羨ましかったんです)

が、実家の祖父から連絡が入り、「ある物」を手に入れました。

「なんだかカメラが趣味になったって聞いて、思い出したからひきずり出したよ」

そう言って、祖父は私に古臭い革ケースに入ったゴツくて四角い無骨なカメラを手渡したのです。

「まぁ、まだマトモに動くかどうかは分からんけどな」

と笑う祖父を横目に、私はもはやそれに夢中でした。

RolleiCord

それが、祖父に頂いたカメラの名前です。

二眼レフという言葉をご存知でしょうか。
今、主流になっている一眼レフカメラと違い、上下にレンズがついているカメラのコトです。
下のレンズが撮影用のレンズ、上のレンズがピント合わせ用のレンズ。
Leicaで言うところのレンジファインダーのような物が上のレンズです。(厳密に言うと別物ですがあくまでイメージです)

独特な長方形の箱型で、カメラ上部が開口し、覗きこむような形でピントを合わせます。

使用するフィルムは120。

一般的にはブローニーと呼ばれるフィルムサイズです。
135と呼ばれる現在の主流の35mmフィルムと違い横幅は60mmあります。

動作するか、具にチェックし、シャッターも切れるようなので、すぐに120のフィルムを買いました。

革ケースはあったのですが、ストラップが無かったので、代用品を購入し120フィルムを装填し街に繰り出しました。

動作はしたけど、ちゃんと写るんだろうか。
そんな不安をよそに、一枚一枚丁寧に構図を切り、露出を計り、シャッタースピードを意識し、F値を絞りこみ、写しこんでいく。
その一つ一つの動作が、私に写真を撮るコトの充足感を与えてくれます。

『どんな画になってるだろうか』
『まともに撮れてるだろうか』

現像するまで、何一つ分からない不自由さに、もどかしさとワクワク感を感じながらシャッターを切るのは
今のデジタル世代には想像もつかない楽しさがあると思います。

もちろんデジタルにはデジタルの良さがあるのは重々承知の上で発言していますが、
・撮ったそばから確認出来るというコト
・メモリさえあれば、いくらでも撮れるというコト
というのは、一枚の価値を存分に下げてくれるので、一枚の重みを実感するコトは技術や思考の向上には大いに役立つのです。
(なにせブローニーフィルムは12枚撮りが主で、一本が400円近くします。現像代も考慮すると一枚80円位になります)

自家現像も考えたのですが、とりあえず最初は怖いので、プロに頼むコトにしました。

まだ、ちゃんと撮れてるかも分からないのに、勝手に撮れてるに違いないと思い込みブローニーフィルムのスキャンをするために
EPSONのGT-X970を購入しました。
業務用のスキャナーには負けますが、ブローニーフィルムの取り込みには十分な威力を発揮してくれる評価の高い逸品です。

フィルムを受取に行った日、その場で確認させてもらったのですが、
「ちゃんと撮れてる!」
というコトよりも
「デジタルに負けてない!」
というコトが先に立ち、少し興奮しました。

自宅に帰り、無駄にならなかった(笑)GT-X970を起動して、フィルムをスキャンしていきます。

一枚ごとに感動して、なんか初めてカメラを買った子どもになった気分でした(笑

今回、あえてここまで一枚も自分で撮った写真を載せていなかったわけですが、おまたせしました。
約80年前のカメラで撮った写真を御覧ください。(フィルムが6×6なので正方形に近い画像になります)

場所は、主に小田原城周辺ですが、最後の方は新横浜周辺になります。

スキャンした際にほこりがついてたりして、糸状の影になってますが、ご愛嬌という事でお願いします。

調べてみたところ、どうやらこのローライコードは「徳国製」と刻印がある事と、レンズの前面にCarl Zeiss Jena Nr.1947232 Triotar f/4.5 7.5cmと書いてある事から

ドイツから中国向けに輸出された初期型のようです。

だとすると1933年〜1936年に製造された物のようですので、現役で写る事が驚きですね。

これからの街撮りにも使っていこうと思います。

では。

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